いろいろなものの値段がじわじわと上がっていて、
毎日をちょっとずつ節約しています。
食品・日用品・光熱費など、家族が生きていくのに必要なものは仕方ないとして、それ以外のものはなるべく安価に収めたいですよね。
たとえば、子どもの付き合いで、プレゼントを用意しなくてはならなくなった時。
100円ショップの品物の詰め合わせだとすぐばれちゃう。
雑貨や文具は見栄えがするのものを選ぶと予算オーバー。
だったら作ればいいんじゃない?
↓
自分じゃ作れないから、作ってもらえばいいんじゃない?
安い材料使ってるんだから、きっと安あがりだと思う!
↓
よし!作ってもらおう!
という流れでオーダーしました!というお客さまがこれまで数件いらっしゃいました。
ご希望の品物のイメージをお聞きすると、
・おともだち個々のお名前クッキーをキーホルダーにしたもの、予算はひとり300円で。
・箱に詰め合わせた遊べるおままごとセット、1000円以内で。
・記念になるようなものを赤いリボンのラッピング込みで30個、ひとつ200円で。
などなど。
・・・これを読んで「え?なにかおかしいの?」と思う人もいるでしょう。
違和感がない人は、おそらく「材料代だけで計算したお値段」で高いか安いかを判断しているからではありませんか?
では、ちょっとシチュエーションを変えて考えてみましょう。
①家庭でつくるグリーンサラダ(自分でレタスを買ってきて、ちぎってトマトやドレッシングで和える)
②レストランのグリーンサラダ(シェフに作ってもらう)
➂ホテルのグリーンサラダ(美しい食器と有名シェフが作ったというプレミア感)
どれも最終的に形や味は同じ。
だけど値段が違うんです。
①は200円
②は400円
➂は1000円
その差額は何だと思いますか?
自分で作れば材料費だけ
誰かに作ってもらえば「手間賃」がかかります。
さらに付加価値が加われば、値段はもっと変わるのです。
オーダーとは、誰かに作ってもらうということです。
「できないからかわりにやっといて」
ではありません。タダでやってくれる他人はいないんです。
レストランで
「今日スーパーでレタス特売だったから、葉っぱ3枚だと50円計算でしょ?」
って言いますか?
材料代だけで見積もらないでください。
一つ作るために、時間と手間がかかっています。
あなたがつくるのに1時間かかるとすれば、それをかわりに作ってもらうには、その人にその分の時給を払わねばなりません。
美しく仕上げるには、さらに技術料もかかります。
オリジナルデザインや名入れは、さらにさらに手間と技術が必要になります。
ちくちくのへやは随時オーダーのご相談を受け付けています。
市販品ではなく、心のこもったものをプレゼントしたいなら、手作りのお品物はきっとよろこばれます。
でも「安くすませたいので」という理由なら、こうお応えします。
「ご自分で作られるのが一番安く仕上がりますよ」
ちくちくのへやに限らず、趣味ではなくきちんと仕事としてものを作っている作家は、
材料費に加えて手間賃・技術料をいただきます。
ひとつのものをつくるのに、簡単なものでも、材料を調達して型をとって切って縫って仕上げてラッピングするまでかなりの時間がかかっています。
最低賃金で計算すると、制作30分で500円。
あなたが同じものを作る時間や苦労を考えると、たぶん高くないお値段です。
作家が心を込めてあなたのために丁寧に作ったものの価値を、どうぞご理解のうえオーダーしてください。
ご予算に合わせてお作りいたします。
手間賃も含めてお見積りいたします。
ちくちくのへやは・・・そうだな、街の食堂くらいかな。
高級レストランや、ましてホテルではありませんので、ご安心を。(笑)