わたしは作品販売を始めて(ヤフオクから数えると)15年以上になります。
ネットショップ→フリマ→地元イベント→店舗委託→規模の大きな販売イベントと、少しずつ多くの方に見ていただく機会が増えました。
でも今回の企画展のお話をいただいたとき、正直「わたしでいいの?」と不安になりました。
理由は、わたしのお客さまは子どもとそのご家族が多いから。
自分自身がそうであったように、子育て真っ最中だとなかなかデパートに行く機会も少なく、いつもちくちくのへやの作品を見ている方が来てくださるのか?高級品が並ぶ中、手に取りやすい素材と価格のちくちくのへやは、ちょっと場違いなんじゃないか?と思ったんです。
参加を決めてから作品をいろいろ準備する途中でも迷いがずっとあって、
「百貨店にふさわしいものを」
「ご一緒させていただく作家さんとテイストをそろえて」
「いつもよりも高級感が必要」
と思っていました。
だけど、だんだんと、
場所が変わるだけで、ちくちくのへやが変わるわけではない
ということに気がついたんです。
いつものものを、デパートで。
普段出会わない人たちに、かわいいをお届けしたい。
これまで人気だった作品をベースに、季節感のあるものや、ギフト包装したもの、おもちゃだけでなくアクセサリーに仕立てたもの、幅を広げて作りました。
会期中2日間しか売り場でお客さまのお顔を見ることができませんでしたが、そのあいだに気付いたのは、いつもの子育て世代のママだけじゃなく、マダムや男性がたくさん手に取ってくださったということです。
場所が変わると、新しい出会いや発見がある。
ディスプレイや発信も、いつもとは違うやり方があって、15年のわたしのキャリアなんて全然関係ない。
お客さまが教えてくださること。
それは作り手の思い込みではなく、お客さまがどんな表情で手に取ってくださっているかがいちばんのメッセージなのです。
わたしの作品をスキでいてくれるのは、○○な人。
そんな概念をひっくり返すほど、いろんな方にお迎えいただきました。
ほんとうにありがとうございました。
作家生活が長くなってくると、つい自分で自分のイメージを作って決めてしまいがちです。
今回わたしは、お客さまやご一緒した作家さん・フォローしてくださったぐんまかわいいプロジェクトさま・スズラン百貨店さまに教えてもらうことがたくさんありました。
そして、ちくちくのへやをこれからもっともっと魅力的なブランドに育てていかなくちゃ!!というきもちが湧いてきています。
あっという間の1週間。
きっとこの経験は、これからのちくちくのへやの分岐点になるでしょう。
前橋にご来場いただき、
SNSで応援していただき、
ほんとうにありがとうございました。
これからもちくちくのへやをどうぞよろしくおねがいいたします!
「6人展」でご一緒したみなさんと
上左から
kitakitaさん
ぐんまかわいいプロジェクト・アロマーマひろこさん
ちくちくのへや
糸と野のはなさん
sweetmomoさん
下左から
Jolie Holicさん
Petite coffretさん